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マリアの物語 その13 父の夢と大きな壁
- 2013.08.07 Wednesday
- 3代目マリア
- 02:47
- comments(0)
- -
- -
- by ヨハネス
はい、こんにちは!
さて、突然ですが、8月15日から20日まで、中の人が部活の夏合宿のため更新をお休みさせていただきます。
夏合宿・・・某湖のほとりの合宿所という名の強制収容所にドナドナされ、大量の飯を食わされ、朝から晩まで練習という強制労働を強いられる・・・
まあ、好きでやってるんですけどねw
それはおいといて。
ククリア王国は15日です。
「こんにちは」
「こんにち・・・ええ!?」
ええ!?誰!?
リン・ディオール!?リン!?
「ああ、これか?親衛隊には貫禄も必要だろ」
「ダンディだと思うわ・・・(昔父さんも似たようなこと言ってた気が)」
「おう」
ちょっと前までこんなピチピチのイケメンだったんですけどねw
あーびっくりした。
ダンディだから許しましょう。
さて、突然ですが、8月15日から20日まで、中の人が部活の夏合宿のため更新をお休みさせていただきます。
夏合宿・・・某湖のほとりの合宿所という名の強制収容所にドナドナされ、大量の飯を食わされ、朝から晩まで練習という強制労働を強いられる・・・
まあ、好きでやってるんですけどねw
それはおいといて。
ククリア王国は15日です。
「こんにちは」
「こんにち・・・ええ!?」
ええ!?誰!?
リン・ディオール!?リン!?
「ああ、これか?親衛隊には貫禄も必要だろ」
「ダンディだと思うわ・・・(昔父さんも似たようなこと言ってた気が)」
「おう」
ちょっと前までこんなピチピチのイケメンだったんですけどねw
あーびっくりした。
ダンディだから許しましょう。
さて、15日の試合です。
VS
そこそこバランスよく鍛えてあるフレッドさんと、なぜかハヤサだけめっちゃあるディーナさん。
それにしてもどうしてこういう意味不明な鍛え方をするのでしょうか・・・。
さて、試合のほうは。
試合前半はお互いに様子見のようで、非常に地味なポイントでした。
しかし、試合も後半に差し掛かるころ、ディーナさんが動きました。一気にポイントを引き離し・・・
ディーナさんの勝利です。
16日。
ゴンサロとデート。今日はなんとなく墓地に行きます。
・・・
(母さん・・・)
「マリア・・・」
「ちょっと、母さんのこと思い出してた」
「そうか」
「あの時、来てくれてありがとう。・・・うれしかった」
「お前が辛そうなのにほっとけっていうほうが酷だ・・・マリア」
「俺はお前を幸せにするよ。ご先祖様に、殿下に誓う」
「・・・ありがとう、嬉しい・・・」
(ゴンサロに対してこんな気持ちになるなんて、思わなかった・・・)
デート後、市場をウロウロしていると、後輩の「図書委員長くん」ことドゥーガル君が話しかけてきました。
そうです。明日試合なんです。
相手はあのイーニッドさんですから、そりゃあ不安にもなります。
こいつかわいいな!
ありがとう、がんばります!
修練場にロイ様がいたので一手申し込んでみます。
快く受けてくれました。
開始早々ロイ様からヴォルトラッシュを食らいますが、すぐに体制を立てなおし、ロイ様に一発食らわします。
そこから立て続けにもう一発。
深追いしすぎると危険ですよ!
ほら言わんこっちゃない。
ニクを切らせて・・・骨を断つ!
ロイ様の得意戦法です。
そして
え、なにそれひどい
「はあ!?クサイですって!?信じられない!!」
あ、マリア激おこぷんぷん丸ですよ。
怒りのままに突っ込んでいったマリア。
そこにロイ様の容赦ない一撃が入ります。
そのままロイ様の勝利に終わりました。
「ふー・・・まだまだだね」
「くやしい・・・」
「相手をよく見て、深追いしすぎない、敵の挑発にのらない。まだまだ課題はいっぱいだよ」
「・・・」
「『ナカノヒト』って知ってる?それが時々戦士に二つ名をくれるんだ。ほんっとうに気が向いたときだけだけど。僕にもあってね」
「なに?」
「焔の居合斬り」
「・・・ブッ」
「ちょwww笑うなwwwwナカノヒトの深夜テンションのたまものなんだよwww」
「あーおかしい
・・・で、それがなにか?」
「いやね、僕も勇者決定戦に出たかったんだ。王太子時代に唯一やりのこしたこと。
君は龍騎士を目指してるんだよね・・・僕の夢も君に託すよ。引き受けてくれるかい?」
「聞くまでもないわ。」
「ふっ、頼もしいね」
ロイ様から託された夢。叶えるためにはまず戦士にならねばなりません。決意を新たにするマリアなのでした。
16日の試合。
VS
ジョーハンナさんとジェルマンさんの試合。
程々ジェルマンは鍛え方も程々です。まあ、ほかの出場者よりずっとマシなんですがね。
先制したのはジョーハンナさんでしたが、
いつのまにか逆転されジェルマンさんの勝利です。
SSがなくてなんだかわからんのお。きっとつまんなかったんじゃろう。
17日。
試合の日です。
昔ロイ様が釣ったフィンが山ほどあったので、朝食にはスモークパイを作りました。二人で食べます。
いつの間にか、カルナの乙女が変わっていました。
昨日お守りをくれたドゥーガルさんの彼女です。
前任カピトリーナさんは、彼氏が魔導師の家という地の利を生かして早々に還俗したみたいですね。早い!
17日の試合。
VS
今大会一の強者、イーニッドさんが相手です。
マリアもエントリー時よりは鍛えていますが、それでもまだ奥義を習得できるレベルまで達していません。これはかなり分が悪いです。
マリアは意地を見せられるでしょうか。
試合開始5秒ほどは、お互いに相手の出方をうかがっていました。
イーニッドさんが先制しますが、マリアもすぐ追いつきます。
一進一退の攻防が続きます。
相手をよく見て、深追いしすぎないこと・・・
しかし、だんだんマリアの力が及ばなくなってきます。
「ふーん・・・あんたもこの程度の力なのね・・・食らいなさい!奥義ッ!」
「!?」
おぉこれは強烈です・・・!
しかし、ここで負けるわけにいきません!マリアは落ち着いて体制を立て直します。
追いつけ!追いつけ!
最後の一瞬まであきらめません。
しかし、無情にもここで試合終了となりました。
勝てなかった・・・!!
「ちょっとマリアさん」
「はい」
「あんた、ろくに鍛えてなかったでしょう。男の子ばっかり追いかけて」
「・・・」
「そんなんで魔導師目指そうだなんて甘ったれないで!魔導師ナメんじゃないわよ!!」
「くっ・・・」
「悔しかったらもっと鍛えなさい!!鍛えて、努力して、もっと強くなりなさい!!話はそれからよ!」
「・・・」
「返事!」
「はい!」
イーニッドさんにド叱られたマリア。
この悔しさを胸に、一層努力することを誓います。
悔しさに打ちひしがれていると、誰かがこえをかけてきました。
「マリアおつかれー」
「お疲れのお散歩ってやつよ」
「いいわ。じゃあハールの庭園で」
明日は女友達と出かけてみることにします。
・・・
試合には負けましたが・・・
内心ちょっとほっとしてるところもあります。
もし、このまま勝ち進んだとしたらきっと優勝して正候補になったことでしょう。もしそうならば、魔導師を引き継がれる可能性があるわけで、もし引き継いだら、あの広い居室にロイ様を一人残すことになります。
ロイ様から離れたくなかったんです。
まあ、次の機会にがんばりますよ!
VS
そこそこバランスよく鍛えてあるフレッドさんと、なぜかハヤサだけめっちゃあるディーナさん。
それにしてもどうしてこういう意味不明な鍛え方をするのでしょうか・・・。
さて、試合のほうは。
試合前半はお互いに様子見のようで、非常に地味なポイントでした。
しかし、試合も後半に差し掛かるころ、ディーナさんが動きました。一気にポイントを引き離し・・・
ディーナさんの勝利です。
16日。
ゴンサロとデート。今日はなんとなく墓地に行きます。
・・・
(母さん・・・)
「マリア・・・」
「ちょっと、母さんのこと思い出してた」
「そうか」
「あの時、来てくれてありがとう。・・・うれしかった」
「お前が辛そうなのにほっとけっていうほうが酷だ・・・マリア」
「俺はお前を幸せにするよ。ご先祖様に、殿下に誓う」
「・・・ありがとう、嬉しい・・・」
(ゴンサロに対してこんな気持ちになるなんて、思わなかった・・・)
デート後、市場をウロウロしていると、後輩の「図書委員長くん」ことドゥーガル君が話しかけてきました。
そうです。明日試合なんです。
相手はあのイーニッドさんですから、そりゃあ不安にもなります。
こいつかわいいな!
ありがとう、がんばります!
修練場にロイ様がいたので一手申し込んでみます。
快く受けてくれました。
開始早々ロイ様からヴォルトラッシュを食らいますが、すぐに体制を立てなおし、ロイ様に一発食らわします。
そこから立て続けにもう一発。
深追いしすぎると危険ですよ!
ほら言わんこっちゃない。
ニクを切らせて・・・骨を断つ!
ロイ様の得意戦法です。
そして
え、なにそれひどい
「はあ!?クサイですって!?信じられない!!」
あ、マリア激おこぷんぷん丸ですよ。
怒りのままに突っ込んでいったマリア。
そこにロイ様の容赦ない一撃が入ります。
そのままロイ様の勝利に終わりました。
「ふー・・・まだまだだね」
「くやしい・・・」
「相手をよく見て、深追いしすぎない、敵の挑発にのらない。まだまだ課題はいっぱいだよ」
「・・・」
「『ナカノヒト』って知ってる?それが時々戦士に二つ名をくれるんだ。ほんっとうに気が向いたときだけだけど。僕にもあってね」
「なに?」
「焔の居合斬り」
「・・・ブッ」
「ちょwww笑うなwwwwナカノヒトの深夜テンションのたまものなんだよwww」
「あーおかしい
・・・で、それがなにか?」
「いやね、僕も勇者決定戦に出たかったんだ。王太子時代に唯一やりのこしたこと。
君は龍騎士を目指してるんだよね・・・僕の夢も君に託すよ。引き受けてくれるかい?」
「聞くまでもないわ。」
「ふっ、頼もしいね」
ロイ様から託された夢。叶えるためにはまず戦士にならねばなりません。決意を新たにするマリアなのでした。
16日の試合。
VS
ジョーハンナさんとジェルマンさんの試合。
程々ジェルマンは鍛え方も程々です。まあ、ほかの出場者よりずっとマシなんですがね。
先制したのはジョーハンナさんでしたが、
いつのまにか逆転されジェルマンさんの勝利です。
SSがなくてなんだかわからんのお。きっとつまんなかったんじゃろう。
17日。
試合の日です。
昔ロイ様が釣ったフィンが山ほどあったので、朝食にはスモークパイを作りました。二人で食べます。
いつの間にか、カルナの乙女が変わっていました。
昨日お守りをくれたドゥーガルさんの彼女です。
前任カピトリーナさんは、彼氏が魔導師の家という地の利を生かして早々に還俗したみたいですね。早い!
17日の試合。
VS
今大会一の強者、イーニッドさんが相手です。
マリアもエントリー時よりは鍛えていますが、それでもまだ奥義を習得できるレベルまで達していません。これはかなり分が悪いです。
マリアは意地を見せられるでしょうか。
試合開始5秒ほどは、お互いに相手の出方をうかがっていました。
イーニッドさんが先制しますが、マリアもすぐ追いつきます。
一進一退の攻防が続きます。
相手をよく見て、深追いしすぎないこと・・・
しかし、だんだんマリアの力が及ばなくなってきます。
「ふーん・・・あんたもこの程度の力なのね・・・食らいなさい!奥義ッ!」
「!?」
おぉこれは強烈です・・・!
しかし、ここで負けるわけにいきません!マリアは落ち着いて体制を立て直します。
追いつけ!追いつけ!
最後の一瞬まであきらめません。
しかし、無情にもここで試合終了となりました。
勝てなかった・・・!!
「ちょっとマリアさん」
「はい」
「あんた、ろくに鍛えてなかったでしょう。男の子ばっかり追いかけて」
「・・・」
「そんなんで魔導師目指そうだなんて甘ったれないで!魔導師ナメんじゃないわよ!!」
「くっ・・・」
「悔しかったらもっと鍛えなさい!!鍛えて、努力して、もっと強くなりなさい!!話はそれからよ!」
「・・・」
「返事!」
「はい!」
イーニッドさんにド叱られたマリア。
この悔しさを胸に、一層努力することを誓います。
悔しさに打ちひしがれていると、誰かがこえをかけてきました。
「マリアおつかれー」
「お疲れのお散歩ってやつよ」
「いいわ。じゃあハールの庭園で」
明日は女友達と出かけてみることにします。
・・・
試合には負けましたが・・・
内心ちょっとほっとしてるところもあります。
もし、このまま勝ち進んだとしたらきっと優勝して正候補になったことでしょう。もしそうならば、魔導師を引き継がれる可能性があるわけで、もし引き継いだら、あの広い居室にロイ様を一人残すことになります。
ロイ様から離れたくなかったんです。
まあ、次の機会にがんばりますよ!
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