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    • 2016.07.17 Sunday
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    マリアの物語 その25 そして風のように

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      こんにちは

      163年13日。

      とうとうこのお知らせを聞く日が来てしまいました。 
      朝食後、急いで居室へと走ります。

      「父さん・・・」
      「マリア・・・そんな顔しないで。僕はアイネズちゃんに会いに行くだけだから・・・」 
      「・・・」
      「後のことは頼んだよ。リオとも仲良く、支えてあげてね。」
      「わかってる」
      「ふふ、頼もしいな。」

      朝のうちから、ロイ様の友人たちがお見舞いにかけつけてくれました。
      妹分だったロサさんやシズニ神官イマノルさん、そして親友アンセルム。


      セサルさんやフランクさん。
      リオも駆けつけました。


      ロイ様の兄弟たちもやってきましたが、リンは最後まで言葉を交わしませんでした。


      そして最期の時、ロイ様の兄弟たち全員が集まって、ロイ様を見送っていました。


      ・・・
      寝室の壁にはまだアイネズさんの掛けた飾りが掛かっています。
      「乙女様。お願いがあるのです。」
      「どうしました?」
      「そこの星の日の飾りを、一緒に棺に入れてもらえますか?・・・それ、母が掛けたものなんですけど、父が、母が亡くなってからもずっと大切に掛けていたものなんです」
      「わかりました」

      ああ・・・本当に逝ってしまうんですね・・・

      一つの時代が今、幕を閉じました。

      これからは姉リオが女王として国を率いることになります。

      「ご機嫌よう・・・このあいさつ、なんか変ね」
      「ねえ、姉さん。あたし親衛隊になるわ。それで姉さんを支える。」
      「ありがとう。マリアがいてくれれば心強いわ。」

      昼から、ゴンサロとデートの約束がありました。
      「ゴンサロ」
      「マリア。来てくれたのか。」
      「うん」
      「劇場に行くぞ」

      「あたし、劇に出るなら主演がいいって思ってたの。負けるのは嫌だったし、父さんと同じシーンで出られるし・・・」
      「そうか」
      「・・・父さん・・・」
      「・・・おいで。泣きたいときは泣いたほうがいい。」

      ゴンサロはマリアをぎゅっと抱きしめてくれました。

      そして葬儀。
      まだ葬儀が始まるまでに時間がありましたが、シズニ神官イマノルさんと、姉リオと、アンセルムがいました。

      「よう」
      「先生・・・」
      「無理すんなよ」

      アンセルムは、身内でもないのに真っ先に墓地に来てくれました。
      それだけ思っていてくれたのですね。


      夕の刻になると、たくさんの人が墓地にやってきました。
      これだけの人に慕われていたのです。

      シズニ神官イマノルさん。
      ロイ様の結婚式、親衛隊任命、戴冠式、そして葬儀、すべて彼が執り行ってくれました。

      各国の使節の方です。



      参議のみなさんの言葉です。
      農場代表ステファンさん。

      親衛隊長ウェンディさん。

      ロイ様に初めてできた親衛隊の後輩でもありました。
      闘士長ローラさん。

      魔導師長アンセルム。
      彼とロイ様の思い出は語りつくせません。

      心なしか声が震えている気がします・・・

      喪主であるリオのあいさつです。

      姉ちゃん。がんばりましたね。
      そして

      最後に参列者全員で祈りを捧げます。

      ロイ様。どうか安らかに・・・
      そして、ありがとう。

      19年という、決して長いとはいえないかもしれない人生を、ロイ様は風のように駆け抜けていきました。
      たくさんの友人と、かけがえのない親友と、愛する妻や娘に恵まれ、
      誰からも愛され、慕われ、幸せな一生だったと思います。

      初代ジャクリーヌさんがククリアに移住して授かった初めての新たな命。そして長子引き継ぎのために実質彼が初代のようなもので、思い入れもひとしおでありました。
      これからもロイ様は創作等でいろんな姿を描いていきたいと思います。

      そしてロイ様をかわいがってくれた皆様
      たくさんの人に愛され、誰よりも幸せなPCだったと思います。
      本当にありがとうございました。


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