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マリアの物語 その41 ぬいぐる症の一族
- 2014.03.05 Wednesday
- 3代目マリア
- 17:14
- comments(0)
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- -
- by ヨハネス
19日、親衛隊候補選抜戦決勝戦の日です。
「直接応援には行けないと思うが、頑張れよ」
「ええ。絶対勝つわ。」
朝からカピトリーナさんとデート。
「今日は決勝ね」
「ええ」
「あたしも応援に行くから、絶対勝ってよね!」
「ありがとう、がんばるわ。」
その夜、決勝戦です。
VS
ジョーハンナさんはいい才能を持っているとはいえ、大きくレベルが開いているので、よほどのヘマをしなければ勝てる相手でしょう。
「マリアー!!」
カピトリーナさんの声がしました。どうやら最前列で応援してくれているようです! ドゥーガルさんやジェロニモ・エメットもいますね!
応援に来てくれた友人たちに手を振って、位置につきます。
試合開始からマリアは積極的に攻めたてました。
ジョーハンナさんの追随を許さず、一気に100点以上の点差をつけました。
しかし、ジョーハンナさんにも意地があります。
スキをついて小技でマリアの動きを封じると、おそらく覚えたてと思われるコールドランスで反撃します!
ちょっぴりピンチですが、こんなことでうろたえてはいけません。落ち着いて体制を立て直します。
伝家の宝刀!ドラゴンフォース!!
これもきれいに決まりました!
最後にダメ押しのドラゴンファングを放ったところで試合終了。
マリア、見事に「親衛隊候補」の称号を手に入れました!!
20日。
ゴンサロが朝から公衆浴場に誘ってくれました。
「昨日はお疲れ様。とてもかっこよかった、と聞いたぞ。」
「ありがとう。KO勝ちを狙ったんだけど。慢心ね……」
「お前は……本当にすごいな。」
「まだまだよ」
「そうか……今日はゆっくりするといい」
公衆浴場で疲れをとって、放流会に参加。
夜からはソルのともしびを飛ばします。
女王となった姉リオの言葉。まだまだ初々しい感じがしますが、去年よりは上手になったのではないでしょうか。
この国の平和を願って……
21日。またさみしいお知らせが入ってきました。
元闘士で勇者だった、ローラさんの危篤。
ローラさんはアイネズさんの同級生にあたります。
♪マークが切ないですね……
ローラさんの兄である、魔導師長アンドレアスさんもお見舞いにやってきました。
「まさか妹に先に行かれるなんてな……」
と、寂しそうに外を眺めていました。
ローラさんの夫ジェフさん。
とうとう同級生は全員導かれて、ジェフさん一人になってしまいましたね……
とぼとぼと墓地に向かうジェフさんの背中は、とても小さく寂しげに見えました。
夕方からは葬儀。
喪主は長女ティビーさんです。
ローラさんは闘士長として、長い間闘士を引っ張ってきました。
勇者になるなり引退し、一般人の恰好で龍と戦ったのは記憶に新しいです。
お疲れ様でした。どうか、安らかに……。
夜。
家にあったギブルを換金。
結構な高倍率wにお財布がアッツアツになったので……
エムさんを飲みに誘いましょう!!
「あら、マリアから誘ってくるなんて珍しいわね。」
「ちょっと余裕ができたから。ふふっ」
「あら〜じゃあ行きましょうか!」
二人で酒場に向かいます。
「じゃあ、今日は割り勘ね。」
「え、いいの? おごるわよ?」
「あたしも小銭入ったし、お互い様ってことで!」
「「乾杯!!」」
「マリアおめでとー!夢に一歩近づいたわね!」
「ありがと。もっと精進しなくっちゃね。」
「今日はマリアの優勝祝いってことで!」
「祝う気があるならおごりなさいよ。」
「それは飲めない要求ね。」
そんなこんなで夜は更けて……
22日。帰る途中で朝になりました。
「マリア!!」
ゴンサロが呼ぶ声がしました。
「何してるんだ、こんな時間まで」
「何って……別に」
「……マールがなかなか泣き止んでくれなくてな……」
「あ……ごめん……」
「いや、こういうのはやっぱり、お前じゃないと」
それから二人で家に帰ります。
朝食後、なにやらゴンサロがモゾモゾしていると思ったら……
小さなココイのぬいぐるみが置かれていました。マールちゃんのために買ってきてくれたんですね。
それからマールちゃんに話しかけて、
ミルクをあげようとして拒否されるゴンサロ。
ちょっぴり残念そうな顔をして、ゴンサロは出かけていきました。
さて、果樹園で「スイートロイ(ジャクリーヌさんが息子の名前を付けた、ある意味キラキラネーム)」がとれたので、レシピにあった「へんなピクルス」を作ってみました。
なんか不気味ですけど……
もったいないので食べてみましょう。
「うっ……!!?」
なんだか変な気分になって、鏡を見てみると……
「……お、お父さん……?」
なんということでしょう。ロイ様の小さいころそっくりの少年になってしまったではありませんか。
「やだ、どうしよう……」
びっくりしてしばらくウロウロしていると、いつの間にかもとに戻っていました。
いろいろ用事を済ませて散歩していると、何やらいろいろ抱えて歩いているゴンサロとすれ違いました。
「何してるの?」
「ああ、マールにぬいぐるみを買ったんだ。ココイと、いむと、ラダぬいもかわいいよな。」
「かわいいわね。でも、マールにはちょっと早いんじゃないかしら。」
「やっぱりそうだよな……でもかわいいから、つい、な」
ラダぬいラザレス(ゴンサロの叔父)といい、ゴンサロといい、この家系には子煩悩のぬいぐる症が多いんでしょうか。
なんだかほっこり心が温まりました。
ぬいぐる症……ぬいぐるみ依存症、みたいな意味かと。昔ラジオで流れてた「ああ俺は〜ぬいぐる症♪」という、旅行にまでぬいぐるみを持っていく男を描いた謎の曲のインパクトが強すぎて中の人がしつこく覚えていた。
「直接応援には行けないと思うが、頑張れよ」
「ええ。絶対勝つわ。」
朝からカピトリーナさんとデート。
「今日は決勝ね」
「ええ」
「あたしも応援に行くから、絶対勝ってよね!」
「ありがとう、がんばるわ。」
その夜、決勝戦です。
VS
ジョーハンナさんはいい才能を持っているとはいえ、大きくレベルが開いているので、よほどのヘマをしなければ勝てる相手でしょう。
「マリアー!!」
カピトリーナさんの声がしました。どうやら最前列で応援してくれているようです! ドゥーガルさんやジェロニモ・エメットもいますね!
応援に来てくれた友人たちに手を振って、位置につきます。
試合開始からマリアは積極的に攻めたてました。
ジョーハンナさんの追随を許さず、一気に100点以上の点差をつけました。
しかし、ジョーハンナさんにも意地があります。
スキをついて小技でマリアの動きを封じると、おそらく覚えたてと思われるコールドランスで反撃します!
ちょっぴりピンチですが、こんなことでうろたえてはいけません。落ち着いて体制を立て直します。
伝家の宝刀!ドラゴンフォース!!
これもきれいに決まりました!
最後にダメ押しのドラゴンファングを放ったところで試合終了。
マリア、見事に「親衛隊候補」の称号を手に入れました!!
20日。
ゴンサロが朝から公衆浴場に誘ってくれました。
「昨日はお疲れ様。とてもかっこよかった、と聞いたぞ。」
「ありがとう。KO勝ちを狙ったんだけど。慢心ね……」
「お前は……本当にすごいな。」
「まだまだよ」
「そうか……今日はゆっくりするといい」
公衆浴場で疲れをとって、放流会に参加。
夜からはソルのともしびを飛ばします。
女王となった姉リオの言葉。まだまだ初々しい感じがしますが、去年よりは上手になったのではないでしょうか。
この国の平和を願って……
21日。またさみしいお知らせが入ってきました。
元闘士で勇者だった、ローラさんの危篤。
ローラさんはアイネズさんの同級生にあたります。
♪マークが切ないですね……
ローラさんの兄である、魔導師長アンドレアスさんもお見舞いにやってきました。
「まさか妹に先に行かれるなんてな……」
と、寂しそうに外を眺めていました。
ローラさんの夫ジェフさん。
とうとう同級生は全員導かれて、ジェフさん一人になってしまいましたね……
とぼとぼと墓地に向かうジェフさんの背中は、とても小さく寂しげに見えました。
夕方からは葬儀。
喪主は長女ティビーさんです。
ローラさんは闘士長として、長い間闘士を引っ張ってきました。
勇者になるなり引退し、一般人の恰好で龍と戦ったのは記憶に新しいです。
お疲れ様でした。どうか、安らかに……。
夜。
家にあったギブルを換金。
結構な高倍率wにお財布がアッツアツになったので……
エムさんを飲みに誘いましょう!!
「あら、マリアから誘ってくるなんて珍しいわね。」
「ちょっと余裕ができたから。ふふっ」
「あら〜じゃあ行きましょうか!」
二人で酒場に向かいます。
「じゃあ、今日は割り勘ね。」
「え、いいの? おごるわよ?」
「あたしも小銭入ったし、お互い様ってことで!」
「「乾杯!!」」
「マリアおめでとー!夢に一歩近づいたわね!」
「ありがと。もっと精進しなくっちゃね。」
「今日はマリアの優勝祝いってことで!」
「祝う気があるならおごりなさいよ。」
「それは飲めない要求ね。」
そんなこんなで夜は更けて……
22日。帰る途中で朝になりました。
「マリア!!」
ゴンサロが呼ぶ声がしました。
「何してるんだ、こんな時間まで」
「何って……別に」
「……マールがなかなか泣き止んでくれなくてな……」
「あ……ごめん……」
「いや、こういうのはやっぱり、お前じゃないと」
それから二人で家に帰ります。
朝食後、なにやらゴンサロがモゾモゾしていると思ったら……
小さなココイのぬいぐるみが置かれていました。マールちゃんのために買ってきてくれたんですね。
それからマールちゃんに話しかけて、
ミルクをあげようとして拒否されるゴンサロ。
ちょっぴり残念そうな顔をして、ゴンサロは出かけていきました。
さて、果樹園で「スイートロイ(ジャクリーヌさんが息子の名前を付けた、ある意味キラキラネーム)」がとれたので、レシピにあった「へんなピクルス」を作ってみました。
なんか不気味ですけど……
もったいないので食べてみましょう。
「うっ……!!?」
なんだか変な気分になって、鏡を見てみると……
「……お、お父さん……?」
なんということでしょう。ロイ様の小さいころそっくりの少年になってしまったではありませんか。
「やだ、どうしよう……」
びっくりしてしばらくウロウロしていると、いつの間にかもとに戻っていました。
いろいろ用事を済ませて散歩していると、何やらいろいろ抱えて歩いているゴンサロとすれ違いました。
「何してるの?」
「ああ、マールにぬいぐるみを買ったんだ。ココイと、いむと、ラダぬいもかわいいよな。」
「かわいいわね。でも、マールにはちょっと早いんじゃないかしら。」
「やっぱりそうだよな……でもかわいいから、つい、な」
ラダぬいラザレス(ゴンサロの叔父)といい、ゴンサロといい、この家系には子煩悩のぬいぐる症が多いんでしょうか。
なんだかほっこり心が温まりました。
ぬいぐる症……ぬいぐるみ依存症、みたいな意味かと。昔ラジオで流れてた「ああ俺は〜ぬいぐる症♪」という、旅行にまでぬいぐるみを持っていく男を描いた謎の曲のインパクトが強すぎて中の人がしつこく覚えていた。
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