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マリアの物語 その68 誰の為の栄光か
- 2014.12.19 Friday
- 3代目マリア
- 00:10
- comments(0)
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- -
- by ヨハネス
お見舞いに走ります。
「エーリアルも、エレアノーラも、母さんまで……置いてくのは……悔しい……」
「ユアンさん……」
「みんなを、頼むな……」
17歳という若さで導かれてしまったユアンさん。
ユアンさんの母、イフィゲニアさんはずっとリビングで肩を震わせていました。
第2子ができなかったのでもしかしたらと思っていたのですが、子供が親より先に亡くなるなんて、悲しすぎますよね……
それがずっと恐れていたことです。
2歳年下の妻、エレアノーラさん。ユアンさんはいろんな人と付き合いながらも決して本気にはならず、エレアノーラさんの成人を待っていました。
「向こうで待ってるから、エーリアルの夫と孫の顔はしっかり見て来いって……あたし、待たせてばっかりね……」
夕方から葬儀。喪主は一人娘のエーリアルさんです。
イフィゲニアさんは、マリアにすがりつくように泣いていました。
(わかりにくいですが、マリアに被っている白髪頭の人がイフィゲニアさんです。いつもなら被ってんじゃねーよって思うのですが、なんだかマリアがイフィゲニアさんを慰めているように見えました。)
「大丈夫?」
「ええ! たくさん泣いたから、もう大丈夫。……ありがとね、姐さん」
17日の試合。
アントニンとマサイアスさんの試合です。
そこそこ鍛えてはいるものの、3段階目の技を取得するに至っていないアントニンですが、無事に勝ち上がることができるでしょうか。
強力な技を持たないアントニンですが、落ち着いて攻撃をぶつけ、着実に点数を稼いでいきます。
アントニンの勝利です!!
18日。
起きるとすぐにゴンサロが声をかけてきました。
第4子を妊娠しました! ゴンサロもとても嬉しそうです。
予定日は9日、マリアの誕生日の次の日ですね。
しっかり朝食も摂りましょう。今日はお城見学の話題です。
「おこられそうっていうか、イアツカン?」
「ホントにおこられるから気を付けたほうがいいよ! しんえーたいちょー、すごーくこわいよ!!」
「別に、怒られるようなことしなければ誰も怒らないわよ。アストルあんた怒られたことあるの?」
「……」
(あるのね……)
赤ちゃんが産まれたというので、お見舞いに。
工芸家のヘレンさんのところです。
産まれてきたのは、カート君という男の子。お母さんそっくりのオレンジ色の髪の毛です。
残念ながらファルケは受け継がなかったようですね。
しかし、性格からイケメン臭がしますよ!
試合前。闘技場で試合開始を待つエムさんに出会いました。
「マリアには悪いけど、ゴンサロ君なんかケチョンケチョンにしちゃうわよ」
チカラの値がかなり高いです。こいつは強敵ですよ!
そして夜1刻、試合開始です。マリアも子供たちと一緒に見守ります。
まず最初に動いたのはエムさんでした!
高い能力を生かした強力な体術技が繰り出されます!
しかし、ここからゴンサロの怒涛の反撃が始まりました。
エムさんも反撃を試みますが、ゴンサロの気迫に圧倒され、思うように攻撃が繰り出せません。
ゴンサロは迷うことなく、次々に技を出していきます。
……絶対に勝たねば、という意志を感じます。
大差をつけ、ゴンサロの勝利です。見事に決勝進出を果たしました!
あまりの劇的な勝利でしたので、ごほうびデートにでも誘いましょうか。
「すごいじゃない! あんたがこんなに強いと思わなかったわ!」
「昔から少しずつ、鍛えていたんだ。」
「一般人でこの強さなら、この国も安泰ね」
「……ああ」
(技はそろっているとはいえ数値的にはこっちのほうが下だったことに驚き)
19日。朝からゴンサロとデートします。
ゴンサロの希望で墓地へ。
「お前は今、幸せか?」
「そうね。毎日充実してるし、幸せね。」
「そうか。一つ、頼みがある。」
「なに?」
「……親衛隊を引退してくれないか?」
「!! ……何言ってんのよ、あんた……!」
「お前は親衛隊になって、夢だった龍騎士にもなれた。……もういいだろう。」
「よくないわ!! あたしは、戦士として姉さんを支えようって! 龍騎士になるだけが目的じゃないの!」
「ならその役割は俺によこせ。必ずや優勝し、闘士として女王を支えよう。……もう、お前が傷つくのは見たくはない。」
「冗談じゃないわ!! あたしを誰だと思ってるのよ!!」
「マリア・エクレストン、世界にただ一人の大切な人だ……」
「ふざけないで!!」
親衛隊として活躍するのはマリアの誇りでもあります。それを失うのはマリアにとっては耐えがたいことなのです……
19日の試合、決勝戦です。
まず最初に動いたのはゴンサロでした。
次の瞬間、アントニンもゴンサロの技をかいくぐり、確実に技を決めていきます。
しかし、強力な技を持たないアントニンと、基礎の出来上がったゴンサロでは力の差は歴然としていました。
次々に技を決め、アントニンの追随を許しません。
それでもアントニンは最後まで諦めずに、ゴンサロの技の隙をねらって打ち込んでいきます。
ゴンサロは多少のダメージは気にせず、どんどん突っ込んでいきます。
圧倒的です……!
大差でゴンサロの勝利に終わりました。
これでゴンサロは闘士正候補の称号を得ました。
・・・・・・・・・おまけ・・・・・・・・・・
なにげなーく掲示板を見てみると。
みんなにも動物にも人気になっていましたwww
みんなに人気はなんとなくわかりますが、まるで動物なんか構わないのに動物に人気って一体……?
「エーリアルも、エレアノーラも、母さんまで……置いてくのは……悔しい……」
「ユアンさん……」
「みんなを、頼むな……」
17歳という若さで導かれてしまったユアンさん。
ユアンさんの母、イフィゲニアさんはずっとリビングで肩を震わせていました。
第2子ができなかったのでもしかしたらと思っていたのですが、子供が親より先に亡くなるなんて、悲しすぎますよね……
それがずっと恐れていたことです。
2歳年下の妻、エレアノーラさん。ユアンさんはいろんな人と付き合いながらも決して本気にはならず、エレアノーラさんの成人を待っていました。
「向こうで待ってるから、エーリアルの夫と孫の顔はしっかり見て来いって……あたし、待たせてばっかりね……」
夕方から葬儀。喪主は一人娘のエーリアルさんです。
イフィゲニアさんは、マリアにすがりつくように泣いていました。
(わかりにくいですが、マリアに被っている白髪頭の人がイフィゲニアさんです。いつもなら被ってんじゃねーよって思うのですが、なんだかマリアがイフィゲニアさんを慰めているように見えました。)
「大丈夫?」
「ええ! たくさん泣いたから、もう大丈夫。……ありがとね、姐さん」
17日の試合。
アントニンとマサイアスさんの試合です。
そこそこ鍛えてはいるものの、3段階目の技を取得するに至っていないアントニンですが、無事に勝ち上がることができるでしょうか。
強力な技を持たないアントニンですが、落ち着いて攻撃をぶつけ、着実に点数を稼いでいきます。
アントニンの勝利です!!
18日。
起きるとすぐにゴンサロが声をかけてきました。
第4子を妊娠しました! ゴンサロもとても嬉しそうです。
予定日は9日、マリアの誕生日の次の日ですね。
しっかり朝食も摂りましょう。今日はお城見学の話題です。
「おこられそうっていうか、イアツカン?」
「ホントにおこられるから気を付けたほうがいいよ! しんえーたいちょー、すごーくこわいよ!!」
「別に、怒られるようなことしなければ誰も怒らないわよ。アストルあんた怒られたことあるの?」
「……」
(あるのね……)
赤ちゃんが産まれたというので、お見舞いに。
工芸家のヘレンさんのところです。
産まれてきたのは、カート君という男の子。お母さんそっくりのオレンジ色の髪の毛です。
残念ながらファルケは受け継がなかったようですね。
しかし、性格からイケメン臭がしますよ!
試合前。闘技場で試合開始を待つエムさんに出会いました。
「マリアには悪いけど、ゴンサロ君なんかケチョンケチョンにしちゃうわよ」
チカラの値がかなり高いです。こいつは強敵ですよ!
そして夜1刻、試合開始です。マリアも子供たちと一緒に見守ります。
まず最初に動いたのはエムさんでした!
高い能力を生かした強力な体術技が繰り出されます!
しかし、ここからゴンサロの怒涛の反撃が始まりました。
エムさんも反撃を試みますが、ゴンサロの気迫に圧倒され、思うように攻撃が繰り出せません。
ゴンサロは迷うことなく、次々に技を出していきます。
……絶対に勝たねば、という意志を感じます。
大差をつけ、ゴンサロの勝利です。見事に決勝進出を果たしました!
あまりの劇的な勝利でしたので、ごほうびデートにでも誘いましょうか。
「すごいじゃない! あんたがこんなに強いと思わなかったわ!」
「昔から少しずつ、鍛えていたんだ。」
「一般人でこの強さなら、この国も安泰ね」
「……ああ」
(技はそろっているとはいえ数値的にはこっちのほうが下だったことに驚き)
19日。朝からゴンサロとデートします。
ゴンサロの希望で墓地へ。
「お前は今、幸せか?」
「そうね。毎日充実してるし、幸せね。」
「そうか。一つ、頼みがある。」
「なに?」
「……親衛隊を引退してくれないか?」
「!! ……何言ってんのよ、あんた……!」
「お前は親衛隊になって、夢だった龍騎士にもなれた。……もういいだろう。」
「よくないわ!! あたしは、戦士として姉さんを支えようって! 龍騎士になるだけが目的じゃないの!」
「ならその役割は俺によこせ。必ずや優勝し、闘士として女王を支えよう。……もう、お前が傷つくのは見たくはない。」
「冗談じゃないわ!! あたしを誰だと思ってるのよ!!」
「マリア・エクレストン、世界にただ一人の大切な人だ……」
「ふざけないで!!」
親衛隊として活躍するのはマリアの誇りでもあります。それを失うのはマリアにとっては耐えがたいことなのです……
19日の試合、決勝戦です。
まず最初に動いたのはゴンサロでした。
次の瞬間、アントニンもゴンサロの技をかいくぐり、確実に技を決めていきます。
しかし、強力な技を持たないアントニンと、基礎の出来上がったゴンサロでは力の差は歴然としていました。
次々に技を決め、アントニンの追随を許しません。
それでもアントニンは最後まで諦めずに、ゴンサロの技の隙をねらって打ち込んでいきます。
ゴンサロは多少のダメージは気にせず、どんどん突っ込んでいきます。
圧倒的です……!
大差でゴンサロの勝利に終わりました。
これでゴンサロは闘士正候補の称号を得ました。
・・・・・・・・・おまけ・・・・・・・・・・
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みんなにも動物にも人気になっていましたwww
みんなに人気はなんとなくわかりますが、まるで動物なんか構わないのに動物に人気って一体……?
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